ただ稽古をする

ただ稽古をする。それがこんなにも困難に感じているのは今までなかった。稽古をしない選択肢がこれまでなかったからだ。今それをとても難しく感じている。稽古場からも足が遠のいている。

 

稽古場に行くと悲しくなってしまう。とても悲しくなってしまう。あんなに楽しく学びと発見のあるワクワクする神秘的な時空間だったのに、今稽古場に行ってもそれを感じない。むしろ、無感覚になってしまうんだ。

 

道がそこにあったのに、今はもうそこにはそれが見えない気がしている。稽古場にはそれがない。

 

真実も真理もないように、がっかりさせられてしまうんだ。そんなことばかりが頭に浮かび、やる気が失せてしまうのだ。

 

だから、一人での稽古を充実させなければならない。そう思いはじめている。ただ稽古をする。それがこんなにも困難なことだなんて。